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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

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総合電機大手(日立・東芝・三菱電機・パナソニック・富士通・NEC・ソニー)の違いを比較

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みなさん、こんにちは。

ブッダです。

 

先日総合電機大手3社(日立・東芝・三菱電機)を比較する記事を書いたが、今回はパナソニック・富士通・NEC・ソニーの4社も加えて、就活生がザックリやりたいことを探せるような記事を書く。ここにSHARPを加えて、総合電機大手8社と呼ぶらしいが、SHARPは就活生の需要も少なそうだから含めないでおこう。

 

今回のトピック

  • やっていること比較一覧
  • 売上高・純利益比較
  • 各社についてコメント
  • 年収・勤続年数・残業時間・海外売上高比較

 

やっていること比較一覧

重工大手3社を比較した記事は好評であった。今回も各社のやっていることが一目でわかる表を作ってみた。一応以下のような定義と基準に基づいているが、筆者の主観MAXなのはご容赦頂きたい。だが、やりたいことを探す入り口にはなると思う。

 

【各事業の定義】

  • 白物家電…その名の通り白物家電。
  • その他家電…テレビ、パソコン、スマホ
  • 重電…発電から送配電の設備
  • IT・通信…サーバー、システム、通信設備など
  • 電子機器…半導体・電子部品
  • 産業機械…電車、工場で使う機械など
  • 自動車関係…自動車で使う部品やカーナビなど

 

【◎〇△×の基準】

◎…ガッツリやってて強い

〇…まあまあやっている

△…ほとんどやっていない

×…まったくやっていない

 

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それぞれの事業に対してコメントを加えておこう。

 

白物家電・その他家電

日本の製造業衰退の象徴として言及される家電事業。中国・韓国・台湾勢に押されていて苦しい。東芝は白物家電事業を中国企業に売却、携帯電話事業では日立、三菱電機は既に撤退済み。NECのパソコン事業もレノボとの合弁会社で行っていたが、株式の一部をレノボに譲った。富士通の白物家電ほぼ×というのは、富士通ゼネラルという子会社がエアコンやヒーターを作っているので一応こう書いた次第だ。

 

IT・通信

日立、NEC、富士通はSIerとして有名だ。本格的なシステム開発をやりたいなら外せないかな。ソニー以外の会社もソリューション提案事業はやっている。

 

電子機器

東芝のメモリ、ソニーのセンサーが有名だ。世界的に競争の激しい分野である。

 

産業機械

重工に近いいわゆる“機械”は日立だけがガッツリやっている。三菱電機は工場で使うような機械が強い。東芝はエレベータ、鉄道、産業機械がある。パナソニックは業務用の空調設備があるので、一応△とした。

 

自動車関連

日立・パナソニック・三菱電機では自動車関連は大きな一分野となっている。富士通はカーナビを作っているみたいなので、一応言及しておく。自動車関連は、EV(電気自動車)、自動運転といった大きなトレンドと密接な関係がある分野だ。自動車で革新的な仕事に関わりたい人は、トヨタのような自動車メーカーだけでなく、電機会社を狙うのもありだ。

 

各社特有の取り組み

表に入りきらなかった分を補足しておこう。

 

パナソニックは航空機向けの機内ディスプレイや通信システムが強い。また、パナホームという子会社で住宅関連の事業をガッツリやっているのが独特だ。ソニーは映画、音楽、金融が強く、もはや電機が主力とはいえない。詳しくは後述。宇宙事業、防衛事業にガッツリ関わっているのは三菱電機とNECだ。

 

売上高・純利益比較

2015年度の各社の売上高・純利益を見てみよう。

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こうして見ると、三菱電機の利益率の高さに驚く。日本企業は海外企業と比べて利益率が低いことが問題であり、各社改善が課題である。日立とパナソニックは売上10兆という大台を意識しているが、ソニーはそうでもない。

 

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各社についてコメント

日立・東芝、三菱電機については前回の記事を読んで頂きたい。

 

パナソニックについて

まず、パナソニックはまだまだ増収増益を目指している。2018年度に売上10兆、純利益2500兆を目標としている。

【2016年10月20日追記】社長が経営目標の見直しを発表し、18年度10兆円という目標は撤回された。

パナソニック、18年度売上高10兆円の目標撤回 :日本経済新聞

 

パナソニックのセグメントは以下のように分けられている。

  • アプライアンス社:家電、自販機、空調設備など
  • エコソリューションズ社:キッチン、トイレ、空調など住宅向け設備、太陽光発電
  • AVCネットワークス社:音、映像、通信、データを使ってビジネスソリューションを提供
  • オートモーティブ & インダストリアルシステムズ社:カーナビ、電池、電子機器多数

 

セグメント別売上高比率は以下の通り。

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家電の割合が日立の6%程度と比べると、はるかに高い。パナソニックは住宅向けの製品が強い点が独特だ。B to Bでは航空機向けのサービスと食品流通が強い。

【2016年10月20日追記】週刊東洋経済16年7/30号によると、電池、リフォーム、介護事業が今後の成長分野とのこと。電池事業ではこれまで電気自動車のテスラに独占供給をしており、今後電気自動車がもっと普及すればパナソニックの柱となり得る分野だ。

 

パナソニックのアニュアルレポートは就活生にも読みやすい内容となっている。興味のある人は読んでみることをおすすめする。

 

ソニーについて

ソニーを理解するポイントはこの3点だ。

  • ようやく復活し、再躍進の道筋が見えた
  • 金融という安定収益源がある
  • “お客様の感動”に対する強いこだわり

 

長年赤字が続いてきたが、ようやく復活の兆しが見えてきた。経営の立て直しは終了し、昨年度から再躍進するフェーズへと移行している。プレイステーション4はプレステシリーズ最高の勢いで売れている。また、PS VRの発売も控えており、ソニーらしさを取り戻してきたと言えよう。

 

次に、セグメントごとの売上・利益を見てみよう。

 

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ソニーは金融屋さんだ、本業の赤字を金融でカバーしていると言われるが、2015年度で見るとそれは言い過ぎかな。ただ、映画・音楽・金融という総合電機らしくない分野がガッツリ収益に貢献しており、特に金融は非常に頼もしい安定収益源である。こういう話を聞いたことがある人は多かっただろうが、改めて自分で数字を調べてみると、一層実感を持って理解できるはずだ。

 

最後に、“お客様の感動”に対する強いこだわりという点だが、これはホームページで公開されている中期経営計画を読んでみるとよくわかる。経済や投資のことを全く知らない就活生でも読めるような簡単な内容だから、読んでみることをおすすめする。ソニーの商品の多くは生活のために絶対に必要なものというよりは、人生を豊かに楽しくするような商品だ。したがって、感性に訴えかけることへの強いこだわりが必要である。就活生は、そういった企業が大事にしているポイントをしっかり理解しておけ。

 

NECについて

正直あんまり経営状況は良くない。利益率が低いし、売上も目標に到達していない。国と仕事することが多く、潰れることはないだろうが…

 

IoT、フィンテックといった時代のトレンドに乗れる分野を手掛けてはいるのだが、それだけ競争も激しい。中期経営計画では経営スピード向上、実行力強化、グループ全体最適の追求という3点を掲げており、お役所的な大企業体質からの脱却を目指す。また、海外展開の遅れの挽回も課題である。

 

NECのセグメント分けと売上高比率は以下の通り。

  • パブリック事業:自治体、公共団体、金融、医療機関のシステム開発
  • エンタープライズ事業:企業のシステム開発
  • テレコムキャリア事業:携帯基地局、通信ケーブルなど
  • システムプラットフォーム事業:企業向けのサーバーやコンピュータなどソフトも
  • その他:生体認証、照明器具など

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富士通について

富士通はソリューション事業が強い。「こういうSIerのソリューション事業って何やねん」という人のために少し説明しておこう。要は顧客のビジネスを改善する(問題を解決(ソリューション))するためのITシステムを納入するのだ。たとえば製造業の顧客だと、製品の設計・検証・材料の調達・生産・販売・保守といった様々な仕事がある。これをサポートするためのシステムを開発するのだ。製造から販売までのプロセスが管理できるシステムとかあったら便利そうなイメージがつかめただろうか?

 

NECと似たような感じだが、ネットワークのハードではNECの方が強く、ソリューションでは富士通の方が強いイメージ。また、富士通はパソコンやスマホを作っているという点も見逃せない。

 

富士通のセグメントと売上高比率は以下の通り。

  • テクノロジーソリューション:法人向けITソリューション
  • ユビキタスソリューション:パソコンやスマホ
  • デバイスソリューション:集積回路と電子部品

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【2016年10月20日追記】富士通はパソコン事業をレノボの傘下に移すことに決まった。以前は東芝やソニーから分かれたVAIOと組む話もあったが、結局NECと既に組んでいたレノボの方に入ることになった。

富士通、パソコン事業をレノボ傘下に :日本経済新聞

 

年収・勤続年数・残業時間・海外売上高比較

就活生が会社を比較するのに役立つ情報をまとめてあげよう。2015年度の有価証券報告書から平均年収・勤続年数・年齢・海外売上高比率をピックアップ。さらに、転職サイトVorkersから月間平均残業時間を紹介。まあ、各社ともバカでかいから、年収やら残業時間なんて“部署による”としか言いようがないが、なにかの参考にして欲しい。

 

平均年収・年齢・勤続年数・残業時間・海外売上高比率の順で以下の通り。

  • 日立:869万円・41.2歳・18.4年・49.8時間・48%
  • 東芝:828万円・43.4歳・18.0年・39.5時間・59%
  • 三菱電機:798万円・40.2歳・16.6年・50.5時間・43%
  • パナソニック:789万円・45.6歳・23.3年・38.8時間・54%
  • ソニー:935万円・43.4歳・18.5年・41.4時間・71.4%
  • 富士通:810万円・43.3歳・20.3年・44.5時間・40.0%
  • NEC:834万円・42.9歳・18.6年・37.6時間・21.4%

 

最後に

ここまで読んでもらってわかっただろうが、各社がやっていることは非常に多岐にわたる。総合電機の個別説明会は事業所ごとに訪問というパターンが多い。つまり、1つの分野の説明を聞くだけで1社の個別説明会と同じくらいの時間がかかる訳だ。全部の分野を一通り見るのは非常に大変だと考えられるから、事前に目星をつけておくことをすすめる。

 

それではこの辺で失礼する。

 

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