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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

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ゴッド・オブ・激務高給のキーエンスを考察してブラック企業の秘密を徹底解説

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みなさん、こんにちは。

ブッダです。

 

就活中に誰もがその名を知り、ネタ扱いするキーエンスという会社がある。

 

30代で家が建ち、40代で墓が建つ

 

激務高給を的確に表現した珠玉の名言である。書道家に書いてもらって掛け軸にしたい(笑)。そんなキーエンスについて、大半の就活生は「キーエンスの給料やべえ」「でもあそこブラックらしいよ」みたいな世間話をして終わる。アホだなあ。ちゃんと調べて考えれば、ブラック企業の秘密がよ~~くわかるのにな。それに、商社や電通やワタミのような企業の激務と性質が異なる。今回は全就活生必見の記事だよ(てか、いつもそのつもりだけど)。

 

今回のトピック

  • 嘘のようなホント、キーエンス伝説
  • ブラック企業の構造的な秘密
  • Vorkersの口コミや残業時間の紹介

 

 

嘘のようなホント、キーエンス伝説

「アニメじゃない 本当のことさ~」って歌があるけど知ってる?ZZガンダムのオープニングテーマである(知らんがなというツッコミは無しで。ちなみに作詞が秋元康と知って驚いた)。これから言うことはアニメじゃないし、小説でもマンガでもない。実際にこの国に存在する東証一部上場企業の実態である。

 

平均年収1756万円!

平均年収1756万円。有価証券報告書から持ってきた数字である。平均年齢は35.3歳。確かに「30代で家が建つ」(墓は知らんがw)。実は単位が円じゃなくてペソでしたwwwなんてオチもなく、正真正銘の年収1756万円だ。

 

キーエンスは毎年、色んな媒体から出る年収ランキングや生涯賃金ランキングでも常にトップを争う。

 

婚活女子の読者は既に「キーエンス 合コン」とでも検索を始めているだろうが、激務でほぼ家にいないし、もしかして最高のAT(ry

 

ちなみに、年収の額面だけ見てたらダメなのはキーエンスも例外でなく、ちょっとしたカラクリがある(後述)。

 

北朝鮮・刑務所・現代のプランテーション。どれがピッタリか

キーエンスの営業はとにかく管理される。営業が外回りに行く時は、分単位で行動を報告しなければならない。「10時24分:A社到着」みたいな。ちなみに抜き打ち検査や監査があり、嘘つくと罰則があるとか(内容はご想像にお任せする)。

 

営業マニュアルも徹底しており、社内で事前・事後に営業のロールプレイングをするそうな。毎月製品についての勉強会も開かれ、全ての営業マンが優秀なマシーンとなることを目指している。

 

キーエンスの社長が生粋のサディストという訳ではない(たぶん)。徹底した合理主義を貫く会社なのである。その合理主義の最たる例が、“時間チャージ”という概念だ。キーエンスでは社員ごとに“クラス”が設定されており、それに基づいて給料が決まるし、単位時間当たりに生み出さなくてはならない付加価値が定量的に定められている。まあ、わかりやすく言うと「お前Aランクだから給料1000万円な。で、1時間に10万の利益出せよ」という制度だ。

 

この時間チャージがプロジェクト、会議、勉強会などをやるか否かの判断基準となる。つまり、「それ、誰が何時間かけてやるの?いくらに相当する?それより儲かるんだね?」と常に考えているということだ。

 

だが、こんな話を聞いても「ここは僕の桃源郷だ()」と思える、生まれながらのマゾヒストも世間にはたくさんいるようだ。だって、かなりの就活生がキーエンスの説明会や選考に応募するし(笑)。

 

ちなみに、キーエンスの営業は中途採用をしておらず、全員生え抜きである。下手に“外国”を知っていたら北朝鮮に移民して生き残れないもの(笑)。ピュアで穢れなき新卒に外の世界を見せずに洗脳するのである。

 

ビジネス上の数字もおかしい

ここまで、キーエンスが何をやってる会社なのか説明してなかった(汗)。キーエンスはセンサーや計測機器を作っている。工場の生産工程を自動化するFA(ファクトリーオートメーション)という分野で欠かせない製品を扱っている。きっと製造プロセスを合理的に管理する事ばっか考えてるから、社員まで同じように扱っちゃうのだろう。

 

キーエンスの営業や年収はぶっ飛んでいたが、ビジネス上の数字もにわかに信じがたい高パフォーマンスだ。まず、営業利益率が50%を超える。この営業利益率という指標は、10%を超えてたらエライじゃんと評価されるイメージ。IT業界は営業利益率が高い企業が多いが、グーグルやアップルだって40%もいかない。営業利益率という言葉を今初めて聞いた人でも、キーエンスの凄さがわかるだろう。

 

次に、キーエンスには借入金が1円もない。普通の会社は銀行から借りてたり、社債を発行しているが、それがゼロである。自己資本比率という借金の負債の多さを測る指標があるが、40~50%あればスゴイじゃんという相場である。キーエンスはなんと約95%!これだけ言ってもキーエンスの凄さがわからないおバカな就活生向けにたとえ話をしよう。Fカップで十分巨乳じゃん。キーエンスはRカップくらい。

 

なぜ、キーエンスはこんなことが出来るのか。理由は色々あるだろうが、ビジネスに関していえば、「世界初・業界初」の製品にこだわり、徹底したソリューション提案を行っているからだ。キーエンスの採用ページによると、新製品の7割が「世界初・業界初」である。また、キーエンスの営業は徹底的に顧客の話を聞き、ニーズを汲み取り、製品開発につなげる。いわばコンサル型の営業だ。

 

キーエンスは顧客との間に代理店を挟まず、直接やりとりをする。直接顧客から引き出したニーズに対し、開発と一体になってソリューションを提案するシステムが仕上がっている。FAの分野は、モノを売ったら終わりではなく、顧客の果てしない要望が存在する。だって、顧客は少しでも効率的な製造ラインを作りたいでしょ。キーエンスは、どんな会社でも作れるようなちっぽけな製品を扱うのではなく、他社と差別化が測れる領域にこだわり、そこで勝ち続けきた訳である。

 

【ここまで参考にしたサイト】

キーエンス元社員による キーエンスの秘密① - 名誉社畜ブログ

平均年収1440万…あの超高収益企業の謎 異次元の合理主義経営、非常識な営業 | ビジネスジャーナル

「日本一高い給料」を支払える会社キーエンス。高収益の秘密とは? | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online

有価証券報告書等|経営情報|会社情報|キーエンス

経営指標|経営情報|会社情報|キーエンス

 

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ブラック企業の構造的な秘密

さて、キーエンス伝説を茶化しながら説明してきたが、ここからは冗談抜きで進める。大真面目にブラック企業について考察しよう。

 

ブラック企業三原則

こちらの記事で述べられているブラック企業三原則を紹介させてもらう。

www.shiningmaru.com

 

【ブラック企業三原則】

  1. 原価がよく見えるコモディティを売っている(人売り、小売り、外食など)
  2. ブランドがない
  3. 採用、育成が強くない

 

ちなみに、この方のブログは非常に面白いので、後で原文の記事も読んで頂きたい。Twitterもやっておられる。

 

さて、恐縮ながら筆者がどういうロジックなのか簡単に要約させてもらおう。まず、原価が客から見えるコモディティ(ありふれたもの)を売っていると、価格競争に陥る。なぜなら高値を付けれないから。そうなると必然的に社員を酷使しなければ他社に勝てなくなる。一方、金で測れないブランドがあれば、価格競争に陥ることはない。また、社員のアウトプットの質が向上すれば、クライアントに対して強い立場で価格交渉を出来る。以上から、上記の三原則に該当する企業は社員を酷使せざるを得ず、ブラック企業となる。逆に言えば、上記の三原則の反対を行っていればホワイト企業となり得る。

 

キーエンスの場合は?…

さて、再びキーエンスに戻り、ブラック企業三原則と照らし合わせてみよう。まず、キーエンスは「世界初・業界初」の製品にこだわっているのであった。コモディティ化とは正反対である。次に、直接顧客とやり取りするコンサル型営業なので、顧客はキーエンスにブランドを存分に感じているだろう。最後に、キーエンスは徹底したマニュアルと育成で社員を鍛え上げるのであった。

 

以上から、完璧なロジックによりキーエンスはホワイト企業といえる。

 

どうだろうか?激務=ブラックみたいな思考停止した就活生とは一線を画した議論でしょう?キーエンスの経営方針は見事なまでに合理的であり、ワ〇ミのようなブラックと構造的に性質が異なるのだ。

 

まあ、本当に問題になっているブラック企業は激務なのに給料が異常に低い訳で、莫大な年収のキーエンスはブラックの定義には当てはまらない。それでも、ここまでの議論によってブラック企業への見方が一変したはずだ。では、もう少しブラック企業三原則を使って考察してみよう。

 

同じく激務高給の商社と比較してみよう

以前の鉄鋼専門商社の記事で、簡単な鉄製品に会社間の差なんて無いから、営業の人柄で勝負するしかない。だから鉄鋼分野の商社マンは体を張った宴会芸でお客様を喜ばせると主張している記事を紹介した。鉄鋼に限らず、コモディティ化している商品を扱うトレーディング分野は似たようなものだろう。

 

商社の説明会に行くと、「商社は人が全てです」とか「商社マンに求められるのは人たらしの能力」とよく耳にする。就活生は「商社マンの方って皆スゴイ人たちだなぁ~」なんてアホな感想言ってる場合じゃなくて、もっと色々考えよう。

 

一方、キーエンスの営業は接待禁止だし、営業マンは人柄や個性で勝負するのではなく、徹底的に差別化した製品を鬼のロジックでアピールするよう教育される。つまり、同じ激務高給でありながら、商社とキーエンスでは構造が正反対といえよう。

 

もっとも、商社マンの営業が全てロジックなしの体勝負ではないし、キーエンスの営業マンも、マニュアルや製品の強みをベースに各自の個性や人柄を加えて勝負しているはずだ。そこを勘違いしてはいけない。ただ、大まかな方向性としては絶対に違うし、こういった視点を持っていると並の就活生と違う角度で企業を見れる。就活生だって差別化を図らないと(笑)。

 

Vorkersの口コミや残業時間の紹介

最後に、Vorkersから月平均残業時間や口コミをピックアップして紹介しよう。まず、残業時間は81.4時間であった。これまで電通やゼネコン、銀行など多くの業界研究記事を書いてきた筆者もこんな数字は見たことない(笑)。

 

社風・残業について

ザックリ要約すると、何度も述べたように成果主義・合理主義な職場である。営業の行動は記録されるし、徹底的に成果を求めて合理的に動くような組織体制である。残業に関しては、一応朝は7:30までに来たらダメとか、21:45完全退社というルールがある模様(具体的な時間については人によって言ってることが違うし、現時点の正確な数字はわからない)。ただ、成果が出せなさそうな人は自分で持って帰って仕事したり、土日も出てきて埋め合わせするらしい。

 

会社内での飲み会は無い模様。接待もしないので、商社や電通のような「接待や職場の飲みが多くて仕事とプライベートの境目がわからん」というタイプの激務ではない。平日は上記の完全退社時間まで無駄なく働き、土日は好きにしろという感じで、公私はキッチリ分ける雰囲気らしい。

 

福利厚生について

ちょっとした住宅手当はあるようだが、大企業にあるような借り上げ社宅はない。退職金も無いようだ。その分、十分すぎるベース給+スゴイ賞与という形で、現金としてガポガポ稼いでいる模様。そしてその分税金や社会保険料がかかる。注意点は何千万から億まで目指せる外資金融と違い、役員にでもならなければ管理職でも2000万ちょっとみたい。

【追記】 Twitterで「借り上げ社宅あるよ」というコメントを頂きました。本当の所は説明会などで確かめてください

最後に

残業時間が多いとか、社風がカルト染みてるとかいう噂を聞いてはブラック、ブラックと喚きたててる就活生はアホだ。ちゃんと業界の構造やビジネスの仕組みを考えてみよう。

 

それではこの辺で失礼する。

 

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