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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

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ゼネコン大手5社(鹿島・大林組・大成建設・清水建設・竹中工務店)の違いを比較

企業研究 企業研究-ゼネコン・デベロッパー

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みなさん、こんにちは。

ブッダです。

 

今回は以前コメントでリクエスト頂いた、ゼネコン業界について記事を書こう。週刊東洋経済2016年7/30号『ゼネコン バブル超え』の内容をピックアップしつつ、各社の決算資料からデータを紹介していく。

 

 

今回のトピック

  • ゼネコンとは
  • スーパーゼネコン比較
  • 各社のセグメントを分析
  • 年収や残業時間、採用人数

 

ゼネコンとは

ゼネコンという言葉の定義

大林組の採用ホームページからゼネコンの定義を紹介しよう。

 

ゼネコンとはGeneral Contractorの略で、直訳すると総合請負者となります。一般に土木・建築工事を請負契約により行う大手の総合建設会社のことを指します。

ゼネコンが建てるものにはさまざまなものがあり、オフィスビルや高層マンションをはじめ、官公庁、ホテル、学校、医療施設、商業施設など我われに身近なもの、道路、トンネル、橋、ダム、物流施設などの社会インフラを支える大規模なもの、さらには街全体をつくりあげる複合開発を行うこともあります。

 

こちらの画像も同じページから拝借したが、他の組織との関わりが見えてわかりやすい。

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日本特有の重層下請け構造

ゼネコンはデカいプロジェクトを管理し、具体的な作業は他の会社(下請け)に依頼する。この下請けもさらに他の下請けに仕事を投げていく構造となっており(2次、3次下請けとか、孫請けと呼ばれる)、責任の所在が曖昧になるとか、技能労働者の処遇改善が進まないといった問題点が度々指摘されている。

 

横浜市のマンション基礎杭工事の施工不良が問題になった事件があったが、あの件では元請けはゼネコンの三井住友建設、1次下請けは日立ハイテクノロジーズ、2次下請けは旭化成建材で、実際に作業を行ったのは3次下請け以下の会社であった。

 

実際に現場で手を動かして柱を建てたり、壁を塗ったりするのは職人と呼ばれる人たちで、彼らは下請け階層の下の方に属する訳だ。元請けが1次下請けにちゃんとした労働条件を提示してても、1次が2次にちゃんとそれを引き継ぐとは限らないし、ゼネコンがそこまで介入は出来ないため、やっぱヒエラルキーの下の方の待遇は良くない。

 

当然想像がつくだろうが、建設現場は3K(きつい・汚い・危険)である。技能者になる若者は減っており、このままでは10年後には今より44万人減ってしまうそうだ。という訳で、新3K(給料・休日・希望)なるキャッチコピーを掲げて人材の確保に力を入れているようだが、なかなか難しい問題である。

(ここまで週刊東洋経済を参考にした)

 

この記事を読んでいる就活生はヒエラルキーの上の方に行くんだろうが、将来的に技能者の取り合いが起こるとか、外国人労働者を増やさなくてはいけないといった事態に直面する可能性もある。自分には関係ないと思わぬように。

 

スーパーゼネコンとは

売上1兆円以上のゼネコンをスーパーゼネコンといい、今回メインで紹介する鹿島、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店が該当する。

 

こちらのサイトから6位以下の順位を引用させてもらおう。データは2015年度のものだ。

  • 長谷工:7874億円
  • 戸田建設:4926億円
  • 五洋建設:4916億円
  • 前田建設工業:4417億円
  • 三井住友建設:4150億円
  • NIPPO:4074億円
  • 安東ハザマ:3793億円
  • 熊谷組:3436億円
  • 西松建設:3088億円
  • フジタ:3022億円

 

とりあえず売上3000億円以上の会社を紹介した。名前は見たことがある会社ばかりだと思うが、実は“ゼネコン”という定義に該当する会社はもっとたくさんある。

 

スーパーゼネコン比較

色んなデータで比較

5社のイメージをザックリつかめるような画像を作成したので見て欲しい。各社の代表的建築物・2015年度の売上・創業年をまとめた。

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なお、竹中工務店は非上場の同族会社である。鹿島はここ4代は非創業家の社長が続くが、役員には一族が名を連ねる。大林組は会長の大林剛郎氏のみが創業家だ。

 

次に、売上高、純利益、売上高営業利益率のグラフをご覧頂こう。

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グラフからわかる通り、竹中工務店は一回り規模が小さいが、他の4社はほぼ同じ水準である。大成建設は売上高4位でありながら、純利益の額、営業利益率の高さが目立つ。そして何より、5社とも近年急速に業績が回復していることがわかる。鹿島のみ業績の回復が遅れているが、これはアルジェリアで大失敗したのが響いている。

 

スーパーゼネコン復活の理由

業績が回復した理由は、東日本大震災の復興需要に加え、東京五輪に向けた都内の再開発が盛んだからだ。数年前までは営業利益率が3%以下であったが、これは異常に低い値である(営業利益の詳しい解説はこちらから)。それが近年ようやくまともな値に戻ってきた。以前は赤字受注(受注しても儲からない)の案件もあったが、最近は儲かる案件だけ選べるほどに需給バランスが逆転した

 

東京は五輪以後も再開発の大型案件が残っており、今後10年は建設需要が残ると言われている。ただ、東京で大型案件をこなせるスーパーゼネコンとは対照的に、地方ゼネコンは苦しい。ゼネコンに興味がある人は、こういった国内情勢のニュースをしっかり見た方がいい。

 

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各社のセグメントを分析

ゼネコンのやっていることとして、ビルを建てるといった所謂建設事業に加え、ダム、トンネル、橋の建設とった土木事業と、不動産開発が挙げられる。土木に関しては、今後リニア中央新幹線開業という超ビッグプロジェクトが待っている。

 

大林組

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海外建設事業は売上の23%を占めるものの、利益への貢献はまだ出来ていない。大林組は関西創業で、以前は全国区での知名度は他の4社に劣っていた。しかしスカイツリー建設で名を上げ、近年は東京での躍進が目立つ。また、コスト削減能力に関しては他社から一目置かれているようだ。

 

鹿島

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鹿島も大林組と同じで海外事業が約20%を占めるが、上述の通りアルジェリアで大失敗をしている。大林組もかつてドバイで大赤字を出しており、ゼネコンは日系企業やODA絡み以外の海外大型案件に課題が残る。

鹿島、アルジェリア案件の失敗で学んだ教訓 | 建設・資材 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

清水建設

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分け方が淡泊過ぎるとツッコミたいのだが、ちゃんと土木もやってます(笑)。海外展開、土木の比率は決算資料から見つけられなかった。申し訳ない。知っている人がいたら教えて頂きたい。

 

大成建設

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大成建設はやや土木多めに見える。海外売上高比率は2011年度の14.4%から2015年度は24.1%まで伸びている。

 

竹中工務店

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竹中工務店は非上場なので、オープンにされている情報が少ない。とりあえず有価証券報告書で挙げられているセグメントに基づくと上記のグラフになる。竹中工務店本体のホームページには土木の記述はないが、竹中土木という売上約900億円のグループ会社がある。

 

年収や残業時間、採用人数

年収・平均年齢・残業時間の一覧
  • 鹿島:892万円・43.7歳・72.1時間
  • 大林組:915万円・42.3歳・73.4時間
  • 清水建設:906万円・43.3歳・97.5時間
  • 大成建設:918万円・42.8歳・91.6時間
  • 竹中工務店:921万円・44.4歳・73.9時間

※平均年収と年齢は週刊東洋経済2016年7/30号から抜粋。残業時間はVorkersから抜粋。

 

各社の採用実績

【大林組】

大林組採用ページから抜粋。

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【鹿島】

鹿島採用ページから引用

2015.4 事務系31名・技術系152名

 

【大成建設】

リクナビ2017より引用。

事務・建築・土木の順

2012:26・97・28

2013:29・114・38

2014 :39・116・67

2015:54・158・88

2016(予定):58・136・100

 

【清水建設】

清水建設採用ページより引用。

入社年月・理系・文系の順

2011:161・36

2012 :178・33

2013:168・31

2014:199・29

2015:211・34

 

【竹中工務店】

竹中工務店採用ページより引用。

技術系・事務系の順

2012:87・20

2013:113・29

2014:133・29

2015:170:32

 

最後にまとめ

  • ゼネコンとは建築物や土木工事の設計からプロジェクト管理、施工まで一括で行う会社
  • 実際の作業の多くを下請けに発注する
  • 今回紹介した5社が売上1兆円超えでスーパーゼネコンと呼ばれる
  • 竹中工務店のみ非上場で、一回り規模が小さい
  • 震災の復興需要、東京五輪へ向けた東京再開発で業績が急回復
  • ゼネコンは過去に海外の案件で大失敗しており、海外展開を目指しているが課題も多い

 

【2016年11月28日追記】

この記事では週刊東洋経済2016年7/30号を参考にしたが、週刊ダイヤモンドも以下のゼネコン特集を出した。ゼネコン業界に興味がある就活生は読んでみよう。 

 

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