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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

就活の本質がわからぬまま迷走して無い内定...そんな就活からの解脱を目指して

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ニュースの意味が2倍わかるようになる決算の重要な用語

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みなさん、こんにちは。

ブッダです。

 

以前、就活生が財務諸表の読み方を学ぶべき理由や、決算書の読み方について記事を書いたのだが、残念ながら一部の熱心な人にしか読まれていない(涙)。

 

筆者は就活生の頃に財務諸表の読み方を学び、企業研究に活用してきた。(大人気の)業界研究シリーズが書けているのはその努力の賜物である。だから就活生にも是非学んで欲しかったのだが…

 

まあ、本音を言うとチャランポラン就活生や脳筋就活生が「財務諸表なんて難しそうだからいいや」とか言ってたって、ぶっちゃけどうでもいいんですけどね(熱い手のひら返し)。人に差をつけるとか、いつか役に立つと思って勉強するもよし、面倒なことはスルーするもよし。全て自己責任である。

 

さて、本題に入ると、いきなり損益計算書やらバランスシートやら難しいことをポンコツ就活生たちに言ってしまったのは筆者のミスだ。説明会でライバルを笑かすつもりなのか、まるでビジネスを理解してないのがバレバレの質問をしてくる就活生も多いし、難しい決算の話をした筆者も悪かったと深く反省している。ということで、まずは、ニュースの理解度を上げるために覚えておくべき用語を紹介する。

 

今回の構成

  • 絶対に知っておくべき用語6つ
  • やや発展的な用語

 

絶対に知っておくべき用語6つ

  1. 営業利益
  2. 経常利益
  3. 特別損失
  4. 自己資本比率
  5. ROE
  6. ROA

 

①営業利益

売上高から原価と販管費と引いた値。本業の儲けを表す。おにぎりを例に説明しよう。原価は米や海苔代で、販管費は人件費や設備代である。原価50円、販管費20円のおにぎりを100円で売った場合、営業利益は30円である。

 

営業利益の何が大事かというと、本業の儲けがちゃんと確保できているのか見れることだ。ここがマイナスだとそもそもビジネスとして成立してない。だって100円で売ってるおにぎりを作るのに100円以上かかってるなんてあり得ないでしょう。

 

めちゃくちゃ苦境に立たされている会社は何年も営業利益が赤字になっていることがある。例えば、シャープが16年度の中間決算で2年ぶりに営業利益が黒字になったというニュースはご存知だと思うが、これは言い換えれば、鴻海の下で構造改革が進み、ようやくまともにビジネス出来るようになったという意味である。

 

②経常利益

営業利益に所有している株の配当を足したり、借金の利息支払い分を引いた値。普通に会社経営をした結果の儲けを表す。営業利益はあくまで売れた製品やサービスに対しての損益計算のみ。普通に企業経営していく上で発生する支出や収入を加味したのが経常利益である。

 

③特別利益・損失

土地を売った収入、事故や災害で発生した損失など、一過性の収入や支出。本業と関係ないイレギュラーな出来事による収支が特別利益・損失に入る。最近だと三菱商事や三井物産が大赤字を出したが、これは特別損失のせいだ。資源の市況がヤバいと持ってる鉱山や油田の価値を減らさなくてはいけないのだが(減損という)、これは特別損失に計上される。

 

④自己資本比率

自己資本÷総資産。誤差は小さいので、計算が楽な純資産÷総資産という式で代用してもいい。総資産に占める返さなくていい金の割合を表す。要は負債の少なさを表しており、企業の中長期的安定性を示す。

 

製造業なら20%以上、商社や卸売業のような在庫などの流動資産を多く抱える業種なら15%以上あれば、まあ大丈夫というラインである。金融を除けば、どの業種でも10%を切ると相当ヤバい。

 

⑤ROE

ROEは自己資本利益率とも呼ばれ、以下の式で求められる。

  • ROE=純利益÷自己資本

ここで、自己資本とは、株主資本+評価・換算差額で求められる。純資産の構成要素は

  1. 株主資本
  2. 評価・換算差額
  3. 新株予約権
  4. 少数株主持分

なのだが、このうち①②を合わせた額が自己資本だ。純資産とそんなに変わらないのだが、ROEは数%~20%くらいの値になるので、1%の誤差でも許容できない。したがって、純資産で代用せず厳密に自己資本を使う。

 

まあ就活生は自分でROEを求める必要はなくて(企業の決算では書いてくれてる)、意味がわかればいい。ROEの意味とは、株主が会社に預けた金に対して、どれだけ純利益(株主の取り分)が返ってくるかという指標だ。

 

株主には個人投資家だけでなく、銀行や生損保といった機関投資家も含まれる。彼らにとって、自分が投資する金(=自分の顧客から預かった金)に対してどれだけリターンが生まれるかというのは非常に重要だ。

 

もともと欧米ではROEは重視されてたし、欧米の株主は経営に厳しく注文をつける。日本ではバブル崩壊以前は仲良し企業同士で株の持ち合いをしていたが、最近になって外国人投資家の割合が増えてきた。彼らはグローバルスタンダードである高ROE、株主の方を向いた経営を要求する訳だし、日本企業のROEは低かった(経営効率が悪かった。何とも日本らしい…)ので、近年政府主導で高ROEを目指しましょうという流れになったのだ。

 

⑥ROAとは

ROAは資産利益率と呼ばれ、以下の式で求められる。

  • ROA=利益÷資産

ここで、ROEの計算には必ず純利益を使うのに対し、ROAでは純利益でも営業利益でも経常利益でもよい。比較するときはどの利益を使うのかさえ揃えていればいい。ROAは資産に対してどれだけ利益を生むのかを示す。

 

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やや発展的な用語

用語と言いつつ、まずはもう少し詳しいROEの説明をしよう。下の用語リストは辞書代わりに使ってくれるといい。

 

ROEが高ければいいって訳じゃない

ROEは以下のように式変形できる。

  • ROE=ROA×財務レバレッジ

ここで財務レバレッジとは自己資本比率の逆数だ。すなわち、負債が多いほどROEは高くなる。

 

ROEを高めたければROAか財務レバレッジを上げる必要があるのだが、どっちを上げるべきだろうか?それは当然ROAである。ROAが高いということは、同じ資産に対して効率よく利益を稼ぐということなのだから、こっちの方が重要である。

 

しかし、財務レバレッジも適切な大きさにすることは決して悪い事ではない。身近な例でいうと、家を買うときはローンを組む人が大半だが、あれも借金によってバランスシートの資産を膨らませているといえる。ただ、現金一括払いで家を買おうとしたら定年間近にならないと買えない訳で、若いうちに適度な借金によって資産を膨らまし、豊かな暮らしを手に入れることの方が合理的だ。企業経営でも、適度に借金をして設備をそろえることで稼げるようになるというのは何も問題ないし、大半の企業がそうしている。

 

財務レバレッジは自己資本比率の逆数であると言った。では、適切な財務レバレッジの範囲とはどのくらいだろうか?自己資本比率は、

  • 製造業なら20%以上
  • 商社や卸業なら15%以上
  • 金融以外のどんな業種でも最低10%

は必要なのであった。健全な財務状況の製造業だと自己資本比率30%~50%のところが多いので、財務レバレッジは2~3倍が普通といったところか。

 

財務レバレッジが低すぎる企業ならともかく、健全な水準にある企業ではROEを上げたいからといって財務レバレッジを上げる(自己資本比率を下げる)ことは望ましくない。したがって、結局ROAを上げるためには、売上に対して原価や販管費を下げて利益率を高めなくてはならない。

 

損益計算書に関する用語

損益計算書の読み方についてはこちらから。

就活生のための10分財務諸表講座①~損益計算書とは

 

【販売費および一般管理費】

宣伝費や人件費や電気代といった会社の運営に必要な経費

 

【純利益】

最終的に手元に残った儲け。全額株主の取り分である。

 

貸借対照表(バランスシート)に関する用語

バランスシートの読み方についてはこちらから。

就活生のための10分財務諸表講座②~貸借対照表(バランスシート)とは

 

【純資産】

資本金とこれまでの利益の積み重ねの合計。株主から預かっている金。企業が解散しない限り返済する義務はない。

 

【負債】

支払い義務のある金。

 

【流動負債・固定負債】

負債のうち、1年以内に支払う義務がある分を流動負債、それ以外を固定負債と呼ぶ。

 

【売掛金・買掛金】

売掛金は製品を売ったがまだ回収していない代金。買掛金は製品を買ったのに払っていないお金。

 

【流動資産・固定資産】

流動資産は現金や株式や売掛金。固定資産は土地や機械のようなずっと事業に使うもの。

 

【棚卸資産】

在庫。急に増えすぎると経営が上手くいってない証拠。

 

【流動比率】

流動資産÷流動負債で求められる値。企業は流動負債を返せなくなったら倒産するので、すぐに現金化できる流動資産が流動負債よりどれだけ多いか見る指標。一般に120%以上だと合格。

 

【当座比率】

当座資産÷流動負債で求められる値。当座資産とは即座に現金化できる資産のことで、流動比率より厳しく企業の安全性をチェックする指標。一般に90%以上あればOK。

 

キャッシュフロー計算書に関する用語

キャッシュフロー計算書の読み方についてはこちらから

就活生のための10分財務諸表講座③~キャッシュフロー計算書とは

 

【キャッシュフロー】

文字通り金の流れ。会計で計上した収入、支出と同じだけの現金の移動があるとは限らない。身近な例を挙げると、クレジットカードで買い物をした場合、支出が発生した日と実際に金が引き落とされる日は違う。こんな感じで企業の会計と現ナマの流れも一致しない。しかし、企業経営にとって手元に現ナマがあるということは非常に大事なので、きっちり現ナマの流れを追うのがキャッシュフロー計算書だ。

 

【営業キャッシュフロー】

企業が事業を行った結果のキャッシュフロー。当期純利益からスタートし、実際に入金されてない金はマイナス、現金の流出を伴わない出費は足し戻すなどして求める。企業が現金を稼ぐ源泉は営業キャッシュフローのみ。

 

【投資キャッシュフロー】

投資に使った金の流れ。普通はマイナスの値になる。プラスの値ということは、設備や土地を売って現金に変えているということ。

 

【財務キャッシュフロー】

借り入れや社債の発行をして資金を調達すればプラス、借金を返済していればマイナスの値となる。こちらも普通はマイナスの値。

 

【減価償却費】

固定資産の取得にかかった費用を使う年数で分割し、毎年費用として計上する値。たとえば10年使う予定の機械を10億円で買った場合、10年間毎年費用に1億円ずつ計上する。そしてバランスシート上でその資産の価値を毎年1億円ずつ減らしていく。

 

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最後に

これで財務諸表講座シリーズはひとまず完結だ。とりあえず就活生がニュース記事を読むのに困らなくなる程度の基礎知識は紹介したつもりだ。もちろん紹介しきれていない用語もあるのだが、自分で軽くググれば理解できるようになっているはず。これから半年間コツコツとニュースを読み続け、わからない所を曖昧にせず確認する習慣を続ければ、並の就活生とは比べものにならない知識が身についているはず。努力を続けて欲しい。

 

毎度紹介しているが、財務諸表の読み方を本気で学びたいならこの本が圧倒的におすすめ。

 

財務諸表講座はこちらから

就活生が財務諸表の読み方を学ぶべき3つの理由

就活生のための10分財務諸表講座①~損益計算書とは

就活生のための10分財務諸表講座②~貸借対照表(バランスシート)とは

就活生のための10分財務諸表講座③~キャッシュフロー計算書とは

 

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