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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

就活の本質がわからぬまま迷走して無い内定...そんな就活からの解脱を目指して

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TOTOとLIXILの違い・共通点を比較

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みなさん、こんにちは。
ブッダです。

 

今回は以前ニュース記事をツイートした際に思い付いたのだが、TOTOとLIXILの記事を書こう。

 

誰でも両方知ってるだろうけど、深く調べてみると興味深い。ものつくりに興味がある人、グローバルなメーカーを探してる人、人々の暮らしに関係する会社が軸の人など、色んな人が一度調べてみる価値がある業界じゃないかな。

 

今回のトピック

2社の違いを比較

  • セグメント
  • 経営指標

共通点

  • グローバル化に注力
  • 日本国内はリフォーム
  • テクノロジー企業である

 

2社の違いを比較

まずは違いから見ていこう。

セグメント構成

LIXIL

LIXILは2011年にトステム・INAX・新日軽・サンウェーブ・東洋エクステリアという建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生した。よって手掛ける事業は多岐にわたる。具体的には以下のようなセグメント構成である。

 

  • LIXIL Water Technology (LWT):トイレ・温水洗浄便座・手洗器・洗面カウンター・タイルなど
  • LIXIL Housing Technology (LHT):住宅サッシ・玄関ドア・シャッター・窓枠・屋根材など
  • LIXIL Building Technology (LBT):カーテンウォール・ビル・店舗用サッシ
  • LIXIL Kitchen Technology (LKT):システムキッチン
  • 流通・小売り事業(D&R):生活用品・DIY・建築資材などを販売するホームセンターを展開
  • 住宅・サービス事業等(H&S):工務店フランチャイズ・不動産事業・介護付マンション・住宅ローン

 

これを見たらわかる通り、トイレ・洗面台・キッチンというイメージの強い会社だが、家のドアやらデカいビルのカーテンウォール、さらにはホームセンターに不動産関係の事業まで幅広い。「総合住生活企業」「One LIXIL for Good Living」といった言葉を掲げており、衣食住のうち、“住”の全域をビジネス領域としている

 

多様な事業を展開しているLIXILであるが、国内事業を統合し、「One LIXIL」を作る戦略は道半ばとのこと(「One ~」ってみずほFGと同じキャッチコピーだね)。5社もくっついたので、重複する部分の整理や組織運営の合理化がまだ十分ではないようだ。就活生にとって重要なのは、元の会社に起因する派閥はあるのか、部門によってカルチャーが全然違うのかといった内部事情だろう。これは社員に聞くべき。

 

では次に、セグメント別売上高と事業利益を見てみよう。

 

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売上のメインはWater, Housing, Building, Kitchenであるが、利益貢献しているのはWaterとHousingのみである

 

TOTO

TOTOのセグメントの分け方は以下の通り。

  • 日本住設
  • 中国・アジア/米州・欧州住設
  • 新領域

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TOTOのセグメント分けで印象的なのは、「日本もグローバルの一つ」という考え方だ。世界で展開する目線に立ち、日本は様々な市場の一つと捉えているのだろう。

扱っている商品としては、

  • キッチン
  • 浴室
  • 洗面所
  • トイレ
  • 水栓金具
  • アクセサリー
  • 福祉機器
  • 建材・タイル・塗料

あたりが挙げられる。LIXILと比較するには、LIXILのアニュアルレポート2016の28,29ページを見るといい。なんとこのページにはセグメントごとに競合他社が書いてあるのだ。非常にわかりやすいから就活生にはおすすめである。

IR資料アニュアル・レポート | IR資料 | 株主・投資家向け情報 | 株式会社LIXILグループ

 

さて、そのページを見ると、TOTOはLIXIL Water Technologyの欄にしか出てこない。TOTOはキッチンもやってるけど、LIXIL Kitchen Technologyの欄にはタカラスタンダード、クリナップ、パナソニックしか出てこない。LIXILの認識としては、あくまでTOTOは水回りでのライバルということなのだろうか。

 

ちょっと古いデータだけど、シェアについて紹介しておく。こちらのページによると

  • 衛生陶器:TOTO(60.7%)・INAX(30.4%)・ジャニス(4.9%) 
  • 温水便座:TOTO(54%)・INAX(24%)・Panasonic(10%) 

である。

TOTOの新領域事業ではかなり未来の収益源とすることを目指して挑戦が続いている。セラミック事業や、光触媒を利用して光や水の力で汚れを落とすハイドロテクトを手掛けている。長年営業赤字だったが、ようやくプラマイゼロの所まで来た。

 

経営指標の比較

売上高・純利益・ROEを比較してみよう。

 

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上述の通りLIXILの方はもともと5社だったし、事業領域も広いので、売上はTOTOと全然規模が違う。具体的には、LIXILの売上が1兆8000億程度に対し、TOTOは6000億弱という規模感だ

 

一方、稼ぐ力では圧倒的にTOTOが強い。TOTOは2014年3月期に400億円以上の純利益を叩き出したが、LIXILはMAXでも300億ちょっとである。ROEでもTOTOはバンバン10%を超えているので大変優秀である。LIXILの16年3月期の大赤字は傘下の会社における不適切会計にも一因があり、本業がボロボロという訳ではない。ただ、上述の通り稼げてないセグメントもあるし、最高のパフォーマンスを発揮しているとはまだ言えない状態だろう。

 

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共通点

筆者が思う2社に共通する話は以下の3つ。

  • グローバル化に力を入れている
  • 国内事業はリフォームへ注力
  • テクノロジー企業であること

 

グローバル化に力を入れている

世界最高のトイレで勝負

日本市場は縮小するからグローバル化が必須というのはあらゆる業界で言われているが、もちろんこの2社にもあてはまる。さらに、人のいる所には必ずトイレが必要だ。途上国へ旅行した経験がある人はわかるだろうが、海外のトイレ事情は日本とは雲泥の差である。それなりに人がいる所ならほぼ100%タダで清潔なトイレが使える日本がどれだけありがたいことか。ちなみに、筆者の知り合いはインドで腹を壊し、トイレに行き無事左手が不浄の手となった(笑)…(食事中に読んでくれてた人はごめんなさい)。とまあ、地球上には汚いトイレの方が圧倒的に多く、世界最高の日本のトイレが普及する余地なんていくらでもあると言えよう。

 

生活習慣の改革・販売チャネルの構築は難しい

上述の通り、普通に考えたら日本のトイレが世界に広まる余地はある。日本人からしたら、トイレットペーパーを籠に捨てるのも気持ち悪いし、ましてや手で拭くなんてあり得ない。温水洗浄が無い所では大をしたくないという人もいるだろう。しかし、生活習慣を変えるのってかなり難しいんじゃないかな。

 

例えば、TOTOの地域別売上構成を見ればわかるが、先進国のヨーロッパでは衛生観念も日本と同じくらい高そうだが、温水洗浄便座は普及してない。イベントを開いたり、成田空港の国際線ターミナル体感型トイレ空間を作って訪日外国人に使ってもらうなど、地道な努力を続けている。

 

さらに、一般家庭まで普及させるとなるとより一層の労力がかかるだろう。ヨーロッパではレンガ造りの古い建物をまだ使ってる例も多く、トイレに電気が引かれていないことも多いそうだ。これだと温水洗浄便座は導入できない。また、トイレのリフォーム工事がちゃんとできる工務店を確保する必要がある。作ってしまえばあとは売るだけというタイプの商品じゃないことが難しい点だ。

 

国内事業はリフォームへ注力

「日本は少子高齢化で終わるし、世界に出なければ」としか思えないようではまだ認識が甘い。国内でもリフォームの需要はある。LIXILのアニュアルレポートによれば、日本の住宅リフォーム市場は2015年の6.6兆円から2025年には7.4兆円に成長すると見込まれている。

 

超高齢化社会については、インベスターZというマンガで面白い考え方が述べられている。日本は世界に先駆けて超高齢化社会を迎えるが、逆に言えば様々なビジネスを試すチャンスであり、そこで成功したものは世界標準としてこれから高齢化する他国へ普及させられる。2社とも日本市場の高齢者をターゲットとしたリフォーム事業で得たノウハウが将来他国への展開に活かしたいと考えているはず。

 

テクノロジー企業であること

テクノロジー企業と言えばITだとか精密機械だとかを扱っている会社をイメージするかもしれない。便器や洗面台などは正式には衛生陶器というが、昔からある陶器に世界最高峰の技術が詰まっているのだ。

 

実際LIXILは自らをリビングテクノロジー企業と称しているし、TOTOは人間工学から流体工学、材料工学まで幅広く扱うと言っている。社員の肛門を調べ上げて作ったウォシュレットから少ない水で汚物を流しきる技術まで、地味だけど世界最先端のテクノロジー企業と言えよう。こういう点が、「ものづくり」とか「日本らしさで戦うメーカー」を探してる人におすすめする理由だ。

 

【コラム】ウォシュレットorシャワートイレ?

さて、今「ウォシュレット」という言葉を使ったが、記事中ではずっと「温水洗浄便座」と言ってきた。なぜだろうか?

 

実は、「ウォシュレット」はTOTOの登録商標であり、ああいう水でお尻を洗うやつは「温水洗浄便座」というカテゴリーである。だからLIXILが売ってる温水洗浄便座は「シャワートイレ」という名前だ。しかしながら、TOTOの開発ストーリーやらCMの影響により、LIXILのものまで含めてウォシュレットと呼ばれるほどに定着している。LIXILの営業マンも「あんたとこのウォシュレットについて知りたいんやけど」みたいな言われ方をすることが頻繁にあるはず。ブランドって大事だね。

 

採用・年収情報

就職四季報2018より情報を抜粋した。

 

採用人数:大卒男・大卒女・修士男・修士女の順で()内は文系・理系の順

 

【LIXIL】

17年4月入社の採用人数180名

  • 大卒男81(56・25)
  • 大卒女43(23・20)
  • 修士男44(0・44)
  • 修士女12(1・11)

※平均年収は持株会社のデータしかないので割愛

 

【TOTO】

17年4月入社の採用人数114名。

  • 大卒男34(29・5)
  • 大卒女22(18・4)
  • 修士男52(4・48)
  • 修士女6(0・6)

平均年齢42.6歳で年収886万円

 

最後に

この2社は町でショールームとか開いてるので、選考を受ける就活生は客の立場で情報収集に行くといい。その話をうまく面接で言えるとアピールになるかも。それでは今回はこの辺でおしまい。

 

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