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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

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JR東日本・東海・西日本の違いを比較(売上・利益構造・年収など詳しく解説)

企業研究 企業研究-海運・空運・陸運

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みなさん、こんにちは。

ブッダです。

 

大人気の業界研究シリーズだが、今回はJR3社の比較をしよう。JR3社は「まったり高給のホワイト」なんて評判もあり、就職ランキングでも上位なのだが、ビジネスについて詳しく見てみると非常に面白い。インフラやデベロッパーに興味がある就活生は志望動機の転用も効くだろうし、チェックしておいて損はないかと。それでは見ていこう。

 

今回のトピック

  • JRの歴史と概要を簡単に説明
  • 各社の事業エリアと事業構造
  • 6つのデータで3社を比較
  • 各社の将来展望
  • 年収や残業時間、採用人数について

 

JRの歴史と概要を簡単に説明

JRはかつて日本国有鉄道(国鉄)だったが、1987年に民営化された。このとき、以下の6社が出来た。

  • 北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)
  • 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本):2002年6月
  • 東海旅客鉄道株式会社(JR東海): 2006年4月
  • 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本):2004年3月
  • 四国旅客鉄道株式会社(JR四国)
  • 九州旅客鉄道株式会社(JR九州): 2016年10月

※正確には他に6つの法人も出来たのだが、いわゆるJRの話がメインのため、今回は割愛。日付は完全民営化された時。

 

各社が担当する地域は以下の通り。

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こちらのサイトから画像を拝借した)

 

JR九州のIPOは先日ニュースを賑わせていたため、まともに情報収集している就活生なら知っているはずだ。未上場なのはJR四国と北海道だが、両社ともに経営状況は芳しくない。

 

各社の事業エリアと事業構造

事業エリアの比較

さて、今回はJR東日本・東海・西日本の比較という事で、この3社の事業エリアを見てみよう。

 

【JR東日本:ファクトシートより抜粋】

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【JR東海:ファクトシート2016より抜粋】

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【JR西日本:企業ホームページより抜粋】

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次に、各社の駅について乗降人数で比較したグラフを見てみよう。

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(JR東日本ファクトシートより抜粋)

 

以上から

  • JR東日本は首都圏がメインで乗降人数の多い駅をたくさん持っている
  • JR東日本は新幹線がメイン
  • JR西日本は両社の中間くらい

というイメージがつかめたはず。

 

各社の事業構造:JR東日本

JR東日本のセグメントは以下の通り。

  • 運輸業
  • 駅スペース活用事業
  • ショッピング・オフィス事業
  • その他

 

セグメント別売上高・営業利益を見てみよう。

 

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(ファクトシートより抜粋)

 

もちろん運輸がメインなのだが、非運輸もそれなりの割合を占めていることがわかる。

 

運輸業は電車を運行して運賃を稼ぐのはもちろんだが、海外への鉄道システムの納入・保守も含んでいる。駅スペース活用事業では“ecute”や“NewDays”のような駅構内での店舗展開を行っている。ショッピング・オフィス事業はルミネや新宿ミライナタワーをイメージしてもらえばいい。その他にはホテル事業・クレジットカード事業・Suica事業などが含まれる。

 

余談だが、クレジットカードで支払うと手数料を取られると勘違いしている人はいないだろうか?クレジットカードで一括払いをする分には手数料は一円も取られない(もちろんキャッシング・分割などは手数料を取られるし、年会費をとるカードもあるが)。では、決済の時にどうなっているのかというと、クレカ会社は店からクレカ決済した分の一部を手数料としてもらうのだ。これはSuicaも同じ。

 

店はクレジットカードやSuica(のような電子マネー)を導入すると、

  • 現ナマを持ち合わせていない人の機会損失を防げる
  • ポイント目当ての客を逃さない
  • 会計がスムーズになって利便性向上

といったメリットがある。このメリットのために手数料を負担する訳だが、利益率が数%しかない商品だとクレカ・電子マネーの手数料を考えると儲けがなくなってしまう。以上、ちょこっと余談でした。

 

各社の事業構造:JR東海

JR東海のセグメント別売上高を見てみよう。

 

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 (ファクトシート2016より抜粋)

 

流通業には、百貨店事業、駅・社内での物販などが含まれる。運輸業の比率がJR東日本より10%ほど高く、運賃の収入では新幹線が大半を占めることから、やはりJR東海は新幹線が頼みの綱であることがわかる。

 

各社の事業構造:JR西日本

JR西日本の個人投資家向けページにとてもわかりやすい説明があった。就活生も“投資家”というワードにビビらずに見てみるとよい。そこから以下のセグメント別売上高の画像を拝借した。

 

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セグメントの分け方はJR東海と全く同じだが、運輸の比率が約64%と小さめだ。流通や不動産に関しては、やはり大阪・神戸・京都という近畿圏の方が名古屋より規模がデカい分JR東海より強いのだと考えられる。

 

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6つのデータで3社を比較

この章では

  1. 売上
  2. 営業利益
  3. 純利益
  4. ROA
  5. ROE
  6. バランスシートの右側

の6つのデータで3社を比較しよう。

 

①売上

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グラフを見ればわかる通り、売上が3兆円近いJR東日本が群を抜いて規模が大きい。各社とも右肩上がりだが、日本経済の緩やかな回復、訪日外国人の増加が理由と考えられる。

 

②営業利益

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これは意外な結果だろう。JR東海が一位なのだ。JR東海は収入の大部分が新幹線であるため、新幹線が如何に強いかを物語っている。関西出身の筆者は就活で何度も東京へ足を運んだが、やはり新幹線は便利である。伊丹空港から羽田へJALやANAで行けば新幹線より少し早く着くが、高いし羽田から都心まで移動する必要があるので使ったことはない。基本的に新幹線を使っていたが、時間が合えば神戸空港―羽田のスカイマークも使っていた。

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③純利益

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純利益は営業利益と同じ傾向である。ただ、3000億以上稼ぐってかなりスゴイことだ。絶好調の三菱商事で4000億、伊藤忠商事で3000億くらいと言えばイメージがつかめるかな。多くの企業の決算を見て、金の規模に対するセンスを養っておこう。

 

④ROA

ROAって何やねんという人は先にこちらへどうぞ。

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 JR東海の強さが目立つが、東日本と西日本も十分いい水準である。

 

⑤ROE

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ROEは「8%は超えて欲しいね」というイメージである。したがって、JR東海は超優秀、東日本と西日本も優秀といえる水準である。

 

⑥バランスシートの右側

バランスシートがわからん人はこちらへどうぞ。

 

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総資産規模でJR東日本のデカさが目立つ。まあ、首都圏を押さえている訳だからね。2016年3月期決算時の自己資本比率は以下の通り。

  • JR東日本:31.4%
  • JR東海:44.0%
  • JR西日本:30.9%

 

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各社の将来展望

各社の将来展望と、就活生が意識するべきポイントを解説しよう。

 

JR東日本:都心の再開発と海外展開

ゼネコン特集で述べたが、都心は東京五輪へ向けてはもちろん、五輪後も再開発の予定が目白押しだ。不動産事業を手掛けているJR東日本も当然頑張らなくてはいけない。一方で事業エリア内の東北や中越といった田舎は人口減少で衰退が予想される。こういった点から、就活生は以下のポイントをよく考えておくべきだ。

  • 東京五輪、訪日外国人への対応、地方創生に鉄道会社だからこそ出来る貢献は何か
  • 20年後、30年後も日本が豊かであり続けるために、自分は鉄道会社で何をしたいか

 

また、ICTイノベーションにもアンテナを張っておくとよい。就活生は、人工知能、ビッグデータ、IoTなどからSFの世界のような鉄道サービスを考えるくらいの野心と無邪気さがあってもいいものだ(ICTについてはグループ経営構想でも触れられている)。

 

JR東海:社運を賭けたリニア中央新幹線計画

こちらはリニア中央新幹線に社運がかかっていると言っても過言ではない。新幹線の開通から50年が経ち、将来の経年劣化への対策、災害時に流通網を二重化するという目的で、リニア中央新幹線の開通を目指している。

 

JR東海は総工費9兆円を全部自己負担で進める予定だ。まずは2027年に品川―名古屋間が開通予定で、最速40分で行けるようになる。最終的には東京から大阪を最速67分で結ぶ予定である。

 

途中のトンネル開通は難工事になると予想されており、工事の遅延、追加予算を一切発生させずに予定通りに完成できるのだろうか…

 

JR西日本:差別化に向けた工夫が必要

基本的にJR東日本で述べたのと同じ点が重要だと思う。ただ、訪日外国人や地方創生に向けた旅行需要は国内で取り合いになると考えられるため、他所と同じようにやっていてはダメだろう。JR九州の“ななつ星”や、山陽新幹線のエヴァンゲリオンとコラボした企画のようなマーケティング戦略が求められる。就活生は、日頃からこういった事例をよく観察し、自分なりのアイディアを練っておこう

 

年収や残業時間、採用人数について

各社、平均年齢・勤続年数・年収・月平均残業時間の順である。

  • JR東日本:40.9歳・17.2年・710万円・23.4時間
  • JR東海:37.1歳・17.1年・728万円・28.9時間
  • JR西日本:40.5歳・19.6年・674万円・23.3時間

※平均年齢・勤続年数・年収は16年3月期の有価証券報告書から、残業時間はVorkersから抜粋した。

 

年収の額面が小さいのは現場職員を含めた数字だから。総合職はもっと多く貰っているだろうし、福利厚生もずば抜けていると噂だ。実情はOBに聞いてみよう。

「OB訪問ってした方がいいの?」とかいう愚問をしてる就活生って…

 

採用人数について

【JR東日本】

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JR東日本の採用ホームページより抜粋。

 

【JR東海】

こんなPDFが落ちてた。

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()内は26年度採用実績。

 

【JR西日本】

採用ホームページより、2016年度採用実績を掲載。

  • 総合職採用164名(25)
  • プロフェッショナル採用427名(90)
  • 合計591名(115)

()内は女性の数。

 

最後に

長くなったのでポイントをまとめておこう。

  • JR東日本は売上、資産規模ともにダントツ
  • 東は首都圏の鉄道と駅ナカ、不動産事業が主力
  • JR東海は利益トップ。新幹線がメインの稼ぎ頭
  • JR東海は社運を賭けたリニア建設プロジェクトを控えている
  • JR西日本はバランスの良い事業構成。規模は一番小さい。
  • 五輪、訪日外国人、地方創生といった日本に重要な課題に鉄道会社として何が出来るか考えよう。

 

それではこの辺で失礼する。

 

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