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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

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フェルミ推定のコツと例題を解説!外資コンサル志望でなくても必見

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日本に温泉旅館は何軒くらいありますか?

 

唐突にこう聞かれたとして、あなたは説得力のある答えを返せるだろうか?「1000じゃ少な過ぎるけど、10万は多すぎるかな~」程度の推測しか出来ないとしたら相当ヤバい。実はこの手の問題は“フェルミ推定”と呼ばれており、地頭の良さを試すために世界中の就活で使われている(本場アメリカのBCGやマッキンゼー、googleなど)。

 

フェルミ推定という言葉を知っている人は、外資コンサルをイメージするかもしれない。しかし、最近は外資コンサルに限らず、様々な企業の選考でフェルミ推定の要素を含む設問が課される傾向にある。例えば、昨年話題になった三井物産インターンの“どこでもドアの値段を決めろ”というESは、実質フェルミ推定の問題である。なぜなら、どこでもドアの価格を決めるには、ターゲットとなる客がどこでもドアを使って出来ることの金銭的価値を推定する必要があるからだ。

 

という訳で、今回は筆者が就活生時代に愛用していたフェルミ推定の問題集から例題を借りてきて、フェルミ推定の本質的考え方、解き方のコツを解説する

 

この本は筆者の一押しである。例題が豊富で、解説がめちゃくちゃ詳しい。また、フェルミ推定だけでなく、「羽田空港の利用者数を増やすにはどうすればいいか?」といった、グループディスカッション対策になるケース問題もたくさん載っている

 

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フェルミ推定の基本的考え方

フェルミ推定で重要な原則はこの3点だ。

 

  • 大きな視点で考え、細かなことにとらわれない
  • 構造化して小さな要素に分ける
  • 構造化した要素に確実な数字を入れる

 

流石にこれだけでは全く実感が湧かないので、冒頭の例題を解説しながら説明していこう。

 

日本に温泉旅館は何軒くらいありますか?

大きな視点で考え、細かなことにとらわれない

温泉旅館と聞いて、熱海で何軒、別府で何軒…という風に、細かく個別の温泉旅館に目を向けてはいけない。もっと本質的な点、すなわち“温泉旅行需要を満たす分の旅館が存在する”というスタート点に立て。これが“大きな視点で考え、細かなことにとらわれない”ということだ。その問題で核となる一番マクロな式を最初に作ることがフェルミ推定のコツである。

 

ということで、まず一番大きな視点で問題を以下のようにとらえる。

 

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このアプローチはフェルミ推定の多くの問題で役に立つアプローチだ。例えば「シカゴにピアノ調律師は何人くらいいるか?」、「東京都内ではタクシーは何台あると考えられるか?」といった別の問題でも、“需要=供給”という原則は変わらないからだ。

 

構造化して小さな要素に分ける

問題の核となる式が出来たら、その要素に入る数字を求めればいいのだが、まだいきなり数字を入れるには早すぎる。この式の要素をさらに小さく構造化する必要がある。“温泉旅行需要”をさらに細かく分解するにはどう考えればいいだろうか?ここでも一般的な視点から、「1人あたり年間にどのくらい温泉に行くか?」という方向からアプローチしよう。人口をベースとして、以下の式がいえる。

 

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構造化した要素に確実な数字を入れる

温泉旅行需要を構造化した各要素に具体的な数字を入れていこう。ここで最も信頼できる数字は人口だ。フェルミ推定において問題を大きく捉えて構造化するパートでは論理的思考力が試され、最後に具体的に数字を入れるパートでは常識的な感覚が重要になる。という訳で、日本の人口約1億3000万人のうち、1億人が温泉旅行に行けるとし、平均して年に一回は温泉旅行に行くとしよう。

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 これで温泉旅行需要が求まった。なお、フェルミ推定においてはオーダー(桁数)がずれていなければ、50%くらい値がずれていても問題ない。つまり、正解が5万なのに50万と推定してしまってはダメだが、1万とか8万ならそんなに悪い答えではない。

 

同様に、温泉旅館一軒あたり宿泊可能数、すなわち部屋数も構造化して考える。実感がつかめてきた人はまず自分で考えてみるといい。

 

温泉旅館にはどんな種類があるだろうか?デカいホテルのようなものから個人経営の小さなものまである。ここでは、100室の大旅館:10室の小旅館=1:10とし、加重平均をとろう。すなわち全旅館平均での客室数は以下のようになる。 

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 一部屋当たり2人泊まれるとすると、旅館一軒あたり2×18=36人泊まることができる。以上から、年間1億泊の温泉旅行需要を満たす温泉旅館の数は次のようになる。

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 ただし、この設定では常に全部屋が使われていることになる。それは常識的におかしいので、稼働率は60%であるとしよう。すなわち、7610÷0.6=12683施設が最終的な答えになる。

 

最後に、構造化した要素と代入する数字をまとめておこう。

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答えの検証

この本では、「平成18年度温泉利用状況(環境省)」という資料によると、温泉利用の宿泊施設は1万5024施設とのことだ。誤差は18%である。もし面接本番でこれだけ丁寧に考え、実際の値に近い数字を出せれば合格は間違いない。仮に出た答えが5万くらいであっても、この例題と同じくらい丁寧に構造化のステップを踏めていたら高評価になるだろう。答えの数字が正しかったかという点はもちろん重要だが、丁寧に構造化して論理の飛躍がないように推定を進められているかという点の方が選考では見られる

 

外資コンサルを目指す人へ

外資コンサルを目指すなら絶対この本を買うべきだ。これはBCGやマッキンゼーの本場アメリカで読まれているコンサル面接対策本の日本語版であり、コンサルの面接における心構えから、ケース面接の出題例、ロジカルシンキングの応用まで非常に詳しく載っている。ページ数は約360、ケース例題36問という圧倒的ボリュームである。

 

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まとめ

タイトルにある通り、フェルミ推定は外資コンサル志望でなくとも全就活生が一度は勉強しておくべきだ。今回紹介したような明らかなフェルミ推定問題に限らず、フェルミ推定の要素を含む課題は就活中に出くわす可能性が高いからだ。例えば、「コンビニの売上を2倍にするサービスを考えよ」というお題がグループディスカッションで出たとしよう。単にサービスのアイディアを出すだけにとどまるより、フェルミ推定を使って客数や客単価を推定し、「自分たちが考えた方策でそれぞれ何倍になるからトータルで売上2倍が達成できる」と言えれば説得力が飛躍的に高まる

 

選考そのものの対策としても、ロジカルに考える力の訓練としても、日頃から今回紹介したような問題やケース問題を考えるとよい

 

7月28日追記:今回の記事説明した”構造化”の過程は、 MECE、ロジックツリーといったロジカルシンキングの基礎知識を前提にしている。その辺が怪しい人は、この記事でロジカルシンキングを基本から学べ。

job-hunting-nirvana.hatenablog.com

 

それでは、今回はこの辺で失礼する。

 

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