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就活ブッダのブログ~涅槃を目指して~

就活の本質がわからぬまま迷走して無い内定...そんな就活からの解脱を目指して

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もしGDのお題が「彼女を作る戦略を考えよ」だったら

選考対策 選考対策-グループディスカッション

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怯えながらグループディスカッションに参加したら、こんな変なお題が出た!落ちた!あの会社は学生を弄んでるってみん就に書くし!なんてことにならぬよう、一風変わったお題を例に、問題解決型のグループディスカッションの鉄則を伝える

 

いきなり個別の方法論を述べる奴は論外

もし、みなさんが本番のグループディスカッションでこのテーマにあたったら、どのように考えるだろうか?

「出会いの数を増やすべきだ」、「自身の強みを活かせるような場で勝負すべきだ」、「そもそも魅力的な人間になることが近道なのだから、自分磨きをするべきだ」といった意見を出そうとした人。いきなりこういった個別の方法論を言い始めるのは問題外。実はこの手の“問題解決型”のグループディスカッションには王道の議論の進め方がある

 

王道の議論の進め方

  1. テーマの定義、前提をグループで共有する
  2. 課題を構造化する
  3. 個別の方法についてアイディアを出す
  4. 出たアイディアを評価し、グループとしてのアウトプットをまとめる

 

議論を上手く進めるためのコツ
  • いきなり最初からアイディアを出すな
  • 定義や前提はスピーディーに無難なものに決めてしまえばよい
  • 構造化は漏れなくダブりなく行え
  • 適切な評価軸を用意し、アイディアを比較するマトリックスを作れ

 

この基本を守るだけで議論が大いに進めやすくなるし、最終的なアウトプットに至るまでのロジックもきれいにまとまる。以下に詳細を見ていこう。

 

テーマの定義、前提をグループで共有する

グループディスカッションでは就活生はテンパってしまい、お題を見た瞬間に慌ててアイディアを出そうとする。筆者も慣れないうちはそうであった。しかし、ここに落とし穴がある。お題の言葉を一目見て受ける印象は各自で違うのだ。お題に対する認識がずれたまま議論を進めると、どうも言っていることが噛み合わないという事態になる。だから初めにしっかりお題の定義や前提をグループ全員で共有する必要がある。

 

今回の例では、“彼女を作る”という言葉への認識は千差万別だろう。例えば、非モテ童貞君にはとてつもなく高いハードルであり、またきちんとした清い交際を経てお付き合いに至るべきだと思っている。一方で、ヤリ〇ン君にとってはテキトーに飯なり飲みなりに行ってお持ち帰りしてしまえば、もう彼女だ。彼女なんて同時に複数人いるもんでしょと思っている。こんな二人がお互いの前提を知らずに議論して噛み合うだろうか?童貞君が段階を踏んで交際を発展させようと主張するのに対し、ヤリ○ン君はどんどん出会いを増やすのが最善と言う。これでは議論は水掛け論になるだろう。

 

まあ、これは少々極端な例としても、前提の確認が不十分なために、議論しているようで議論になっていないというパターンはよく起こる。グループディスカッションでは最初に必ず、“言葉の定義”と“議論の前提”を揃えよう

 

今回の例では、“彼女を作る=「付き合ってください」と言ってオッケーをもらうこと”と定義し、“都内の理系大学生の目線で考える”という定義と前提を設定しよう。この定義や前提はあまりに異常なものでなければ議論しやすいようにスパッと決めてしまえ。例えば、“一回でもデートすれば彼女だ”みたいな非モテストーカー予備軍的発想とか、“ハゲ・チビ・デブのキモヲタの目線で考えよう”とかいうハードモード設定でなければ何でもよい。前提では“誰の目線か”という主体を明確にせよ

 

課題を構造化する

この“構造化”という言葉は以前のNRI(野村総研)の記事で詳しく述べた。

job-hunting-nirvana.hatenablog.com

 

要するに構造化とは、話のタテとヨコの関係を明確にすることだ。“タテ”は因果関係、“ヨコ”は考えられる可能性や選択肢が列挙されている関係だ。前提が共有できたら、課題の解決に至るまでのプロセスを、漏れとダブりなく(MECEに)要素に分けよう

 

今回の例だと、彼女を作るにはどういうプロセスが必要だろうか?当たり前のことでわかりきったことだが、改めて漏れなくダブりなく書き出してみよう。以下のように細分化出来るはずだ。女性の知り合いがいて、二人きりで出かける回数を重ねて、最後に告白だ。

 

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何をバカなことを言ってるんだと思わず、読み続けて欲しい。今回はおバカなテーマだが、「選挙の投票率を上げるための戦略を考えよ」というテーマだったらどうする?選挙の投票に至るプロセスを構造化できるだろうか?基本は同じなのだから、今回の簡単な例できっちり身につけておくように。

 

個別の方法についてアイディアを出す

さて、ここまでたどり着いたら、お待ちかねの具体的なアイディア出しに入る段階だ。このフェーズになって初めて、「出会いの数を増やすべきだ」、「自身の強みを活かせるような場で勝負すべきだ」、「そもそも魅力的な人間になることが近道なのだから、自分磨きをするべきだ」と言ったことを発言してよいのだ。

 

そして賢明なる皆さんならわかるだろう。構造化したからこそ個別の方法がどの位置に属するのかがわかり、課題から問題解決までの一貫したストーリーが見えてくるのだ。例えば、いきなり「出会いの数を増やす」と言われても、聞いている方からすれば「知り合いの中から誰かをデートに誘うのではダメなのか?」や「一回目のデートまでは簡単にこぎ着けるがその後上手くいかないというケースは考えないのか?」といった反論を抱かずにはいられない。こういう“漏れ”がある発言は非論理的なのだ。

 

一方で、「彼女を作るというプロセスはこのような要素に細分化できる。そのうち、そもそも女性の知り合いがいない人は、出会いを増やすべきだ。既に知り合いが多い人は、その中からデートに誘えそうな人をピックアップすべきだ。デートに行くが上手くいかない人は…」という風に全体を網羅的に把握しつつ、各々の場合について戦略を整理出来ていれば理路整然とした印象を受けるのではないだろうか?

 

これが“論理的”ということである。「出会いを増やす」とか「自分磨きをする」というのはアイディアとしては何一つ間違っていない。しかし、そもそもの課題に対してどういう位置づけで、なぜ解決策となり得るのかを説明できない限り、論理的な意見ではなく、単なる“思いつき”に過ぎない。

 

最後に、先ほど構造化した各要素について具体的なアイディアの例を出しておこう。

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出たアイディアを評価し、グループとしてのアウトプットをまとめる

ここまでたどり着けたらグループディスカッション突破は目の前だ。後は、グループで出た案を整理し、課題に対するアウトプットとしてまとめるのみだ。

 

この段階で最もよく使われる手法は評価軸に基づいてそれぞれの案を点数付けし、一番高いものをグループの回答とするというものだ。この手法のいいところは定量的に結果が出せること、グループとしての回答に採用されなかった他のアイディアと並べて結果を示せることだ。注意点は点数の付け方についてグループで十分にコンセンサスをとっておくこと。基準が曖昧では定量的評価にならない。

 

今回は「新規の知り合いを増やす」という点についてのみ評価軸を作って点数付けしよう。評価軸は3つか4つにしよう。多すぎても手間が増えるだけだ。評価軸は「ヒト・モノ・カネ」や「インパクト・コスト・リスク」など、方向性の異なるものを並べよう。同じような軸が複数あっても意味がない。

 

ということで、今回の例に対する評価軸は“実行しやすさ・コスパ・効果”としよう。そして以下のようなマトリックスを作ると説得力がグンと上がる。

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以上を踏まえて、童貞君とヤリ〇ンでもきっちり議論をまとめられた我がグループのアウトプットは以下のようになった。

 

「具体的な戦略としては、友人に女性の紹介を依頼する。その後のデートでは最初は気軽に出かけられるところから始め、徐々に雰囲気の良いところにステップアップする。マンネリ化を防ぎつつデートを重ね、半年以内に夜景のきれいなところで男らしく告白する。このような解答に至った過程は次の通りだ。彼女が出来るまでのプロセスは、①女性の知り合いがいる、②親密な関係になる、③告白に成功するという要素に分けられる。①では既存の知り合いを洗い出すという方法もあるが、新規の方がチャンネルが多いため、こちらを議論した。実行しやすさ、コスパ、効果の3点で出た案を評価した結果、友人の紹介を採用した。デートを重ねる過程は、1回目、2回目、3回目以降と構造化し、フェーズに応じて行き先を変えることにした。最後の告白については、5W1Hの切り口のうち、いつ・どこで・どのようにという観点に注目してそれぞれ案を出した。」

 

別にアイディアとしてはちっとも斬新でも画期的でもないが、理路整然としているだろう。グループディスカッションではこのように考えを整理することが求められているのだ。

 

まとめ

最後に問題解決型のグループディスカッションの対策とコツをもう一度まとめておこう。

 

必ず以下の過程で議論を進めよ
  1. テーマの定義、前提をグループで共有する
  2. 課題を構造化する
  3. 個別の方法についてアイディアを出す
  4. 出たアイディアを評価し、グループとしてのアウトプットをまとめる

 

議論を上手く進めるためのコツ
  • いきなり最初からアイディアを出すな
  • 定義や前提はスピーディーに無難なものに決めてしまえばよい
  • 構造化は漏れなくダブりなく行え
  • 適切な評価軸を用意し、アイディアを比較するマトリックスを作れ

 

メッセージ

この時期だと夏のインターンの選考結果がちらほら出ていることだろう。行きたかった所に合格したからといって油断しないように。インターン本番のワークでこのような問題解決型のディスカッションをやらされる可能性がある。もちろん、人事は何らかの評価を記録しているに決まっている。インターンに行けたはいいが、本番でアホな正体がバレてしまったなんて愚かなことを犯さぬように

 

グループディスカッションはとにかく場数を踏むことだ。時間がない中でイレギュラーに対応しつつ、アウトプットを出す経験値は本番でしかつめない。しかし、GDはどうしても面接に比べて本番での経験を積みにくい。したがって、インターンの選考やワークの機会を大事にし、セミナーがあれば参加するなど、早めに対策を始めておこう。

 

とっくにブームは過ぎたけど、読みたくなった人がいれば…